2025年2月から始まった、韓国の電子入国申告書(e-Arrival Card)。従来、手書きで記載していた入国カードが電子申請でできるようになりました。ただし初めてだとちょっとわかりにくいかも?電子入国申告書とは何か、K-ETAとの違い、電子入国申請のやり方や注意点、間違いやすいポイントなどを詳しく解説します。
韓国の電子入国申告書(e-Arrival Card)とは

韓国の電子入国申告書(e-Arrival Card)は、韓国への入国手続きをオンラインで簡素化するためのシステムです。
この制度により、外国人渡航者は韓国入国前にパスポート情報、滞在先、連絡先などの必要事項をオンラインで事前に申告することができます。
電子入国申告書の主な目的は、入国手続きの効率化と迅速化です。
電子入国申告書と従来の紙の入国カードとの違い
これまで韓国に入国するときには、紙の入国カードが必要でした。電子入国申告書と紙の入国カードとの違いを紹介します。
項目 | 電子入国申告書 | 紙の入国カード |
---|---|---|
申告方法 | オンラインで行う。空港での記入不要 | 手書きで記入 |
申告時期 | 韓国到着の3日前から可能 | 到着後に記入 |
言語対応 | 日本語を含む複数言語に対応 | 韓国語または英語での記入が必要 |
保管の必要性 | 入国審査時にファイル所持不要 | 記入後、入国審査官に提出 |
有効期限 | 72時間以内に入国しない場合は無効。再申請必要 | 該当なし |
電子入国申告書とK-ETAの違い
電子入国申告書と似ているものに、K-ETAがあります。K-ETAとは、ビザなしで韓国へ短期滞在する渡航者を対象とした電子渡航許可制度です。
電子入国申告書とK-ETAとは似ているようですが、目的や申請タイミングなどが異なります。
項目 | 電子入国申告書 | K-ETA |
---|---|---|
目的と機能 | 入国時の手続きを簡素化するためのオンライン申告システム | 韓国への入国許可を事前に取得するためのシステム |
申請タイミング | 韓国到着の3日前から申告可能 | 通常、韓国への渡航前に取得が必要 |
必要性 | K-ETA所持者は申請不要 | 現在、2025年12月31日まで免除 |
有効期限 | 申告後72時間以内に入国しない場合は無効 | 通常、複数回入国に使用可能で、有効期間が長い |
費用 | 無料 | 通常、申請時に手数料が必要 |
導入時期 | 2025年2月24日から導入 | e-Arrival Cardよりも前から運用 |

電子入国申告書の対象となる人

電子入国申告書の対象となる渡航者は、以下の通り。
- 短期滞在目的で韓国に入国する外国人観光客
- 90日以内の短期滞在ビザで入国する外国人
- 在外同胞(F-4)ビザ所持者
- 韓国に帰国する韓国国民
ただし、以下の場合は電子入国申告書の申請が免除されます。
- 17歳以下の未成年者
- 65歳以上の高齢者
- 外交官や公務で入国する者
電子入国申告書のやり方と手順
電子入国申告書の申請は、公式ウェブサイトから行います。
パソコンからでもスマホからでもアクセスできます。日本語も可で安心!
1.公式サイトに行きメールアドレスを登録

公式サイトにアクセスしたら、個人申告の「申告する」をクリック。
同意をして

メールアドレスを入力して「確認」をクリック。

なお、現在gmailで登録しようとすると、こんなエラーが…。

gmailアドレスが使えないので、ほかのアドレスを準備しておきましょう。
2.パスポートや渡航情報を入力
アドレスを登録したら、パスポート情報など基本情報を入力します。
まずは、パスポートの画像をアップロードしてください。

次に、名前や生年月日などの基本情報を確認します。
基本情報はパスポートをアップロードすれば自動で読み込まれるので、間違いないか確認するだけでOKです。

続いて、いつ、どうやって、どの便で入国するのかを入力。

この後、出国の情報も同様に入力します。
続いて、滞留予定地つまり韓国での滞在先を入力します。
ここが一番、ひっかかるところです!(断言)

英語または韓国語で滞在先の住所を入力しますが、かならず、検索して候補として出てきた住所の中から選択します。
手入力のままでも完了できてしまいますが、最後の確認でこのエラーがずっと消えずに一生登録できないので注意してください。

やり方は、まず「KOR」をクリック

ポップアップが開くので、下の検索窓に宿泊先ホテルなどの住所をコピペで入力して、右の虫眼鏡マークを押します。

すると、下に候補が出てくるので、このなかから該当するものを選択してください。
郵便番号だけでも検索できますが、場合によっては候補が多すぎて大変なので、住所まで入れた方がベター。

入力が終わったら、「提出」をタップして完了です。
申請が完了したら、発給番号の記載された確認書を保存できます。入国時には不要ですが、念のため持っておいても良いでしょう。
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電子入国申告書の申請可能期間
電子入国申告書(e-Arrival Card)の申請可能期間は、韓国到着予定時刻の72時間前(3日前)から到着直前までです。
早めの申請をすることで、入国手続きをよりスムーズに進めることができます。ただし、渡航計画に変更がある場合は、最新の情報で再申請する必要があります。
電子入国申告書の有効期限
電子入国申告書の有効期限は、申告完了後72時間以内です。72時間を超えた場合、申告は無効となり、再申請が必要になります。
この有効期限は、急な渡航計画の変更や遅延に対応するため設けられています。申告した入国予定日時から大幅に変更がある場合は、必ず再申請をしてください。
紙の入国カードとの併用期間
電子入国申告書システムの導入後も、一定期間は従来の紙の入国カードとの併用が行われます。
併用期間:2025年2月24日から2025年12月31日まで
この期間中、渡航者は電子申告または紙の入国カードのいずれかを選択可能ですが、2026年1月1日以降は完全電子化の予定です。
韓国の電子入国申告書についてよくある質問
最後に、韓国の電子入国申告書についてよくある質問をまとめました。
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韓国の電子入国申告書は、入国時の混雑解消や事務処理を簡略化するために導入されたシステムです。
しばらくは紙の入国カードでもOKですが、スムーズに出国するために、電子入国申告書を作成しておくことをおすすめします。
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