SnowManが韓国の音楽番組に出演したニュースは、ファンにとってとても大きな話題になりました。ですが同時にSNSなどで「韓国の音楽番組は出演者がお金を払って出るらしい」「SnowManもお金を払ったのでは？」という声も広がっています。
実はこれ、噂ではなく韓国音楽番組の仕組みそのもの。SnowManに問題があるわけではありません。今回はその実態をわかりやすく解説します。
SnowManの韓国音楽番組出演料はゼロって本当？
韓国の音楽番組Mnet『M COUNTDOWN』に出演したSnowMan。
出演料がなかった、むしろお金を払ったというのは、基本的に嘘ではありません！
韓国音楽番組は「出演料ほぼゼロ」が基本
日本の音楽番組だと、出演すればタレント側にギャラが支払われるのが普通ですよね。
でも韓国では真逆。出演料はとても少なく、実質的に持ち出しになることが多いんです。
- 通常の出演料は 1回あたり5万〜10万ウォン（約5千〜1万円）程度
- 大物アーティストでも 50万〜100万ウォン（約5〜10万円）止まり
- しかもグループの人数に関係なく一律
つまり、9人組でもソロでも金額は変わらない。SnowManのような大人数グループは完全に不利な仕組みです。
地上波3局（MBC・KBS・SBS）は「日当制度」を導入していて、一律10万ウォンと決まっています。ただし、それでも日本基準では「交通費にもならない額」です。
韓国の音楽番組は出演者側が膨大なコストを負担する
音楽番組出演にかかる費用は広告宣伝費
出演料がほぼゼロな一方で、韓国の音楽番組に出るには大きなお金がかかります。
たとえば、下記のような費用がかかりますが、これは広告料ととらえられています。
- 衣装代：1ステージあたり数十万〜100万円以上。活動期間を通すと数百万円単位
- ヘアメイク・スタイリスト代：2週間で数十万円規模
- ステージセット代：局によってはアーティスト側が自費で用意。数百万円かかることも
- 控室や待機スペースのレンタル料：出演者が自費で負担する場合も
- ファンへのギフト（ソンムル）：事前収録（サノク）に参加したファンに渡すお菓子やグッズ
トータルでみると、2週間の活動で数百万〜数千万円かかるのが一般的です。
つまり「音楽番組に出る＝赤字を覚悟」なんですね。
小さな事務所には大きすぎる負担
大手事務所なら宣伝費として負担できるものの、問題は中小事務所。
新人アイドルは「知名度を上げるために音楽番組に出たい」けど、出演するだけで借金が膨らむという悪循環に陥ります。
実際に「音楽番組に出てもギャラは0、逆に数百万ウォンの借金が残る」と語ったアイドルもいるほどです。
そのため「出演すれば知名度アップ、でもお金がないと出られない」という矛盾した状況が続いています。
韓国音楽番組の文化【サノク（事前収録）】とは
韓国音楽番組の特徴として、サノク（事前収録）があります。
番組自体は生放送ですが、アーティストの歌唱ステージは前日に収録されることが多いんです。
サノクでは、ファンクラブに応募して当選したファンが観覧できます。
日本では考えにくいほど近い距離で推しを応援できるのが魅力。
その代わり、早朝から集合・長時間待機が当たり前で、ファンの体力と情熱が試される場でもあります。
さらにサノクにはもう一つ特徴があり、参加したファンに「ソンムル（贈り物）」を配る文化があります。
お菓子や飲み物、時にはオリジナルグッズや豪華ギフトまで用意されることも。これは「来てくれてありがとう」というアーティストからファンへの感謝の気持ちを形にしたものです。
このサノクとソンムル文化は、韓国アイドルを応援する上で欠かせない「ファンとアーティストの絆」を象徴しています。
BTSホビのサノクは豪華ギフトの嵐
最近では、BTSのJ-HOPE（ホビ）がサノクで超豪華なおもてなしをしたことが話題になりました。
ホビのサノクのソンムル🎁
— ⟭⟬ temiᴮᵀᔆ⁷♡Killin'☆itGirl🐿 (@bts7_Temi) August 2, 2025
香水のお店がQoo10で販売することになった🙌🏻
ホビの選んだのは光州と同じ全羅道の全州 Jeonju✨️
ボトルはオリジナルでソンムルとは異なるよ✨️
ジンくん🐹の香水もある☺️
Qoo10] le plein été 【公式】【韓国の都市の香り】【香り 12https://t.co/QNo8n4YQC9#Qoo10 pic.twitter.com/rd0Z8wRQyz
ホビ、Mカ サノクのソンムル
— Celine V💜 Kocoたん (@koco_tae1230) June 17, 2025
😭😭😭💜💜💜 pic.twitter.com/jKbEKUIB4R
ファンに配られたのは、
- 軽食
- ドリンク
- デザート
- 香水セット
- リップクリーム
- フォトカード
などなど、もはや「ギフトボックス」の域。もちろんこれらの費用はアーティスト（あるいは事務所）側の負担です。
こうした文化も、日本のファンにはあまりなじみがないかもしれません。
SnowManも韓国文化にあわせてソンムルを準備したのかもしれません
SnowManも例外ではなく出演料ほぼゼロで出演
つまり今回のSnowMan出演も、韓国のシステムに則って行われたもの。
「出演料を払って出ている」というのは事実ですが、それはSnowManに問題があるわけではなく、韓国では当たり前の仕組みなんです。
むしろ、世界的に活躍するSnowManが韓国番組に出演したのは大きな意味があることです。
ファンとしては「韓国音楽番組の裏事情」を知った上で、応援の気持ちをさらに強くできるのではないでしょうか。
コメント